ニューポートマリンクラブは、約30年の歴史を誇る会員制マリンクラブで、マリンジェット・スポーツボートを始め、最大では53フィートまでの大型ボートまで揃ったボートレンタルシステムである。
このCR-28は、クルー無し（会員自身が操船する）で操船するボートの中心的存在で、クルージングや釣り、海水浴などに大活躍の艇である。
この日は、ニューポートマリンクラブで知り合いになった、会員歴7年の大越さんと会員歴9年の白崎さんの東京湾クルージングに同行させていただき、エンジン換装後のCR-28の印象について伺った。
「エンジンを変えただけで全く違うボートになりました」（大越さん）
CR-28はエンジンを乗せ換えてから初めての利用です。
この艇は何度もお借りした事があるのですが、今日乗ったボートははっきり言って“全く違うボート”ですね・・
以前の艇では、最高速で26ノット程度しか出ず、ちょっと“モタモタ”した感じだったのですが、今日は“風が痛い”位のスピード感です。（最高速33.5ノット）
お花見のシーズンは23～27フィートクラスのクラブ艇を借りてお花見クルージング、夏から秋は保田や富浦まで足を伸ばして28～32フィートのクラブ艇での海水浴や釣りを楽しむのですが、この艇なら随分楽に楽しめますね。
東京湾の中は意外と波が有るので、最高速で走る事はあまり無いのですが、従来のMAXスピードの26ノットがこの艇であれば巡航速度ですから、エンジンに余裕を持って26ノットで走れるのは大きいですよ・・
横浜港までのクルージングの途中で「南極観測船 しらせ」を発見、大越さんが急遽進路を変更し、しらせが係留されている場所に・・
実は私は、この船（しらせ）に1年4カ月乗船していたんですよ・・
南極観測のお手伝いで会社から派遣されていたのですが、懐かしいですね・・
この船で他国の観測船が氷に閉じ込められたのを助けに行ったりもしました・・
南極観測の過酷さ・怖さ・楽しさなど、しらせを前に色んなお話をお聞かせいただき有難うございました・・
「エンジン冷却水が見れるのも良いですね・・」
ニューポートマリンクラブでは、32フィートクラス以下のボートは自分で操船して、というスタイルなのですが、このエンジンはエンジン冷却水が簡単に確認できるので楽ですよね・・
ゴミが浮かんでいる場所を走った時などには、ビニールなどで冷却水取り入れ口が塞がっていないか不安になる時がありますが、これなら簡単に確認できますね・・
原則として航行中のトラブルは「借りた人の責任」ですので、航行中の異音や異臭・振動などは結構気にしていますよ・・
僕たちも入会してこちらのスタッフの方に結構厳しく指導されましたから鍛えられましたよ・・（笑）
「加速感が全く違います・・」
最高速もそうですが、ハンプを超えるまでの加速感が全く別物ですね・・
以前のボートではハンプを超えるまでに「一苦労」という感じでしたが、これは「スッ」とハンプを超えてきますね・・
エンジンを変えただけで、こんなにも変わるとは思っていませんでしたので驚きです。
換装Befor After
- ＜エンジンルーム＞
- SX421KSHからVolvo D4-300への換装。
エンジン本体の高さが若干高くなる。
- ＜スターンドライブ＞
- トランサムの開口部の大きさはさほど差が無いため、取り付けは比較的容易。
- ＜エンジンマウント＞
- 前方は80mm、後方は90mmのかさ上げを実施。
- ＜キャビン＞
- シートクッションも全面白を基調にしたモダンな生地に変更。
キャビン内の明るさ・清潔感・清涼感が格段に向上。
