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開発担当者に聞く「SR-X」の魅力
  • Q1 この艇の開発の狙い・コンセプト(ターゲット層・遊び方・エリアなど)はどんなところにあるのでしょうか?
  • Q2 従来のボートと異なる点は(開発注力項目)
  • Q3 各部の詳細と工夫した点
  • Q4 今後の展開は?(発表・発売時期・どこで見れる、乗れる)
この艇の開発の狙い・コンセプト(ターゲット層・遊び方・エリアなど)はどんなところにあるのでしょうか?

昨今、若年層のボートに対する興味が薄れつつあり、ボート購入者の平均年齢は徐々に上昇しています。一方で、「トレンド」という程には育ってはいませんが、各地で開催される大小の「ゲームフィッシング大会」などは、若いオーナー、同乗者が多く、アクティブな「ルアーフィッシング」が徐々に定着しつつあります。
この艇は、「ゲームフィッシングを手軽に楽しむ」「若年層を中心に家族・仲間で集って遊ぶ(釣りに限らず、クルージングやビーチングなど)」をコンセプトに、若年層が注目する新世代的なデザインとプロフィールをコンパクトなボディに凝縮して開発しました。

SR-X全景

アクティブ&ファッショナブルな嗜好を持つ主にルアーフィッシングを好む人を想定し、『Run&Gun』というフィッシングスタイルを目指しています。これは、ポイントまで走りぬけ、流しながらジギング・エギング・鯛ラバで獲物を狙い、状況に応じて俊敏にポイントを変えていく軽快なフットワークを持つアクティブなフィッシングスタイルで、これらを実現するための走行性・安定性を徹底的に追及しました。

「家族・仲間」と数人で連れ添って海に出かけ、フィッシングゲームはもちろんのこと、TPOでショートクルージングをするなど、「海というアウトドアを存分に愉しむ」人に買っていただきたいモデルを目指しました。
コンパクトな艇体ではありますが、高い走行性能を持つ艇に仕上がっていますので、多島海の瀬戸内などのエリアで、フィッシングを満喫しながら、風光明媚な島々の景色を楽しむクルージングにと、海というフィールドを存分にお楽しみいただくための「新世代」ボートの登場です。
開発担当者の福山氏
従来のボートと異なる点は(開発注力項目)

SR-Xでは「肥大化したスペックを最適化する」を最大テーマとして開発を進めました。つまり、対象ターゲットの『最適予算』、想定乗員数、ルアーフィッシングとしての使われ方、新規層に扱い易い機能・性能・仕様を総合して、このサイズ・スタイルとしました。

ただ単に「魚が釣れれば良い」であれば普通の「和船」で事足りるわけです。「数人でのスタンディングタイプのフィッシング」を想定した舷の高さ、前後フロアスペースの配置、レールの高さや角度、長距離釣行で疲れないよう、定員(5名)分の着座スペース想定など、「Run&Gun」のゲームフィッシングを想定したデッキレイアウトなど、全ての視点で「Revolution」を目指しています。
性能面として、トップクラスの凌波性と、クラスを超えた静止安定性を持ち、且つ、昨今重要視されてきた第3の性能「風流れ抑止性能」も23ft船外機艇並みの能力を目指しました。

SR-X

もう一つの優れた特徴として、斬新なデザインを醸し出す「スクウェアバウ」デザインですが、この形状は、ハル前方へ向けてのチャイン幅の急激な絞込みを抑える効果があり、バウで人が立ったときに、しっかり水面を捉え、静止安定性を高めるという、スタンディングゲームフィッシングならではの造りこみが成されています。

SR-X
各部の詳細と工夫した点

従来の釣り船では無機質なトランサムとなりがちですが、SR-Xでは、一体型トランサムステップを設定し、ステップ裏にラダーが内蔵できる形とし、スタイリングと機能性を両立させています。
この艇は「クルージングで使用しても充分絵になるスタイル」を持っていますが、女性や子供にも配慮し、仮眠できる広さのカディです。このサイズの艇としては非常に大きな空間を確保し、トイレも設置可能としています。
また、女性のトイレ使用に関しては、運転席横のカディドアから入るようでは男性の乗船者の目がきになり気持ちの良いものではありません。このため、ブリッジ前方からの出入りで、少しでも女性のトイレ使用の安心感を与えようと配慮しています。
スターンデッキにはイケススペースを設け、インスペクションハッチを付ける事によってハッチを開けなくても魚を入れられるようにしています。
また、物入れスペースとしては、YF-23と同等のスペースを確保しています。
サイドウォークは人が前後に移動するのに十分な幅と安全な高さを確保し、ロッドホルダーを設置する事でここにもロッドを収納できます。キャスティングでは通常3~4人で乗り込む事が多く、更に、ジギング・エギング。鯛ラバゲームでは、一人で数本のタックルを持ち込みます。それらを全て収納、もしくはホルダーに立てられるスペースを有しているのも、SR-Xならではの特徴です。

SR-X
今後の展開は(発表・発売時期・どこで見れる、乗れる)

現在、発表・発売時期は未定ですが、今回のボートショーで見られなかった方のために3月25日から開催される「横浜フィッシングフェスティバル」に出展しますので、是非ともそこで、現物を見て頂ければと思います。
卓越した性能と個性を持つからこそ着こなせる「エクストリーム&シャープなフォルム」「StyleRevolution」に相応しいSR-Xにご期待下さい。

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