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ボートゲームフィッシング2013 in 木更津
- 台風接近が心配された影響からか、昨年より若干参加艇・参加人数は減少したものの、16チーム・52名の参加で大いに盛り上がった。
3連休初日の9月14日、本年度全国25箇所で開催されているボートゲームフィッシング大会の関東地区2箇所目となる「ボートゲームフィッシング木更津」大会が開催された。
この大会の対象魚は「シーバス」。魚影の濃い木更津周辺海域での開催とあって、釣果も大いに期待される大会であるが、釣りポイントが沢山あり、参加艇は各々好きなポイントで釣りをするため、取材泣かせの大会でもある。
そのため、今回は取材艇ではなく、ヤマハマリンチームの「F・コンフォート」(YF-24)に同乗し、ヤマハマリンチームの奮闘ぶりを中心にレポートする事となった。
この日の「スタートフィッシング」は06:00。
夜が明けると同時に、木更津内港を出港し、木更津名所の一つ中之島大橋を抜け、木更津港の中央岸壁ポイントを目指す。
中央岸壁には、大型の鉱石運搬船が係留され、岸壁の下には橋げた構造の様な空洞も有り、見るからに「シーバスポイント」の様で釣果が大いに期待できるポイントだ。
朝一番の釣りポイントとしては絶好の場所の様で、事前に入手した情報では、大会前日にも大型のシーバスが上がっている、との事で気合いが入る。
魚探にも中間層(水深6メートル付近)には大型の魚の反応もあり、ポイントを変えながら1時間程粘り、シーバスがルアーを追っては来るものの、釣果には結びつかず、アクアライン方面へのポイント移動をする事にした。
一路アクアラインに移動していると、木更津港西側のノリ網設置エリア付近にキャスティングをしている船を多数発見し様子を見に近づくと、何といたる所にナブラを発見。
別の大会参加艇も1隻発見し様子をうかがっていると当たりは確実に来ている様子のため、我らがヤマハマリンチームもナブラの周囲を探る事に・・
しばらくキャスティングを続けると待望のヒットがあるものの、アングラー曰く「どうもシーバスではない様な気がする」との事で、釣り上げてみると30センチ程のワカシ(ハマチの子供)が掛かっていた。
続いて上がったのは何と「真鯵」。ルアーで鯵を釣る、という非常に貴重な体験となった。
その後、40センチクラスのシーバスも数本上がるが、これでは入賞が望めないため、ポイントを移動することにした。
アクアラインの千葉県側の橋脚の下に移動しキャスティングを始めたところ、次々にシーバスをゲットするものの、サイズは40センチクラスばかりで、入賞を狙うチームとしては少し物足りないサイズばかりだ。
橋脚の周囲全体を攻め続けたが、どうしても大きなサイズが上がらないため、こちらも事前に情報を入手していた「海ほたる周辺のテトラポット」に移動する事とした。
3連休初日という事もあって賑わう「海ほたる」を横目に、事前の情報通りにテトラポットをタイトに攻め続けるが、さっぱり当たりもなく、何といっても他の艇が一隻も居ないため不安になり、再度橋脚狙いに作戦を変更する。
再度アクアライン橋脚ポイントに移動しキャスティングを始めるとすぐに大きな当たりがあり、60センチクラスの良型のシーバスをゲット。
魚探の反応も大型の魚影が次々と写し出され、船内は一揆に色めき立つ。
次にヒットしたのはこの日一番のサイズの予感がする引きで、ドラッグを目いっぱい締めた状態でもラインが出て行く程のすさまじい引きを見せる。
しかし、5分以上に亘るファイトの末、最後にフックが外れメータークラスと思われるシーバスは残念ながら海の中に・・・
アングラーの山田氏はしばし呆然として次のキャストが出来ない程のショック状態となり、ストップフィッシングまで残り30分となる。
検量風景を取材するため、少し早目に納竿をして大会本部である木更津港特設桟橋に向かう事とする。
一番早く桟橋に戻るために、一目散に帰港したものの、予想に反し既に大半の参加艇は戻って検量を済ませているという状態でまず最初のショック、次に、本大会のルールが大きな物2本の合計長さ、という事(キャプテン曰く)だったのでイケスの中の大きな2匹だけを残して桟橋付近で他のシーバスをリリースした所、チーム得点は全てのシーバスの合計という事で2つ目のショックを受けながら検量会場に向かう。
アクアライン周辺には他の参加艇は見かけなかった事から見ても、恐らく他の参加艇は木更津港周辺で釣っていたらしく、70センチクラスを揃えたチームも有るという事で、この時点で優勝はおろか入賞も断念。
次々に持ち込まれる大量の釣果を横目に、ヤマハマリンチームは桟橋でリリースしなかった2匹のみでの検量となるが、最後の望みの大物賞も検量済のリストを見て完全に断念。
- 40.6センチのイナダを釣り上げ「特別賞」を受賞のカタマニャンチーム
- 73.6センチのダツを釣り上げ「特別賞」を受賞のINK'S BWSチーム
- レディース賞は53.8センチのシーバスを釣り上げたQueenチーム
- 第3位は優勝候補筆頭にあげられていた鯨海酔候チーム
- 第2位は初参加で木更津での釣りも初めてというウォーターワークスチーム
- 栄えある優勝は2匹共70センチオーバーを揃えた芝川マリーナチーム
閉会式・表彰式は14時頃からの予定であったが、検量・集計も13時には終了したため、急遽13時から閉会式・表彰式が執り行われた。
日本マリン事業協会関東支部長の挨拶に続き、特別賞・レディース賞、3位・2位・優勝の順に表彰が行われ、激戦の2013ボートゲームフィッシング木更津大会を制したのは2匹共70センチ以上のシーバスを釣り上げた芝川マリーナチームとなった。
本年度から各艇別の表彰とは別に、新たに取り入れられた販売店・マリーナ対抗の「所属チーム優勝」も芝川マリーナチームがゲット。
何と、アングラーは芝川マリーナのレンタル会員さんという事で、「来年は是非マイボートで」の野次が飛ぶなど、和気あいあいの雰囲気の中表彰式を終えた。
最後は恒例の「ジャンケン大会」で、各社の協賛品の数々を賭けて熱い戦いが繰り広げられた。
魚影も濃く、また、釣りポイントも非常に近い木更津大会は小型のボートでも参加できる大会でもあり、今後益々参加艇も増えていく大会であると感じる1日であった。
幸いにして閉会式終了まで心配された台風の影響も出ず、釣果もまずまずであったが、大会ルールを確認していなかった事が悔やまれる参戦となってしまった・・・