62回目を迎えた国内最大級のマリンイベント「ジャパンインターナショナルボートショー2023」が「あふれる笑顔 この海でずっと・・・」をテーマに開催された。

今年も昨年同様パシフィコ横浜・横浜ベイサイドマリーナのリアル会場と、オンライン会場(ジャパンインターナショナルボートショー2023特設ウェブサイト)のハイブリッド方式での開催だ。今年は異業種とのコラボ企画によるオリジナル商品の販売など新たな取り組みも話題に。

各会場とも多くの来場者で賑わい、一足早いマリンレジャーシーズンの幕が開いた。

パシフィコ横浜

イベント初日の23日、「パシフィコ横浜」では開会セレモニーに先立ち恒例のヤマハ発動機による「プレスブリーフィング」が行われ、ヤマハ発動機(株)マリン事業本部上席執行役員の井端事業本部長より市場の概況や昨年発表した「マリン版CASE戦略」の進捗、環境への取り組み、マリン事業の長期ビジョンについての説明があった。

さらに今年はゲストスピーカーとして大型サロンクルーザー「PRESTIGE520」「PRESTIGE460」の輸入元であるPRESTIGEの副社長Erwin BAMPS氏が登壇し、ヤマハ発動機との強いパートナーシップについて語った。

プレスブリーフィングに引き続きメインステージでは開会セレモニーが執り行われた。まず一般社団法人日本マリン事業協会会長である渡部克明氏が登壇し、ボート免許取得者の増加やマリーナでの出航回数の前年比の増加など、コロナ前の日常に戻りつつある明るい兆しと今後の課題や取り組みについて述べた。

続いて来賓を代表して登壇した国土交通副大臣の石井浩郎氏は、レンタルボート利用者の増加や2022年に日本の船外機が欧米を中心に過去最高の売上を記録した等明るい話題や国土交通省としての取り組みと共に、ジャパンインターナショナルボートショー2023開催への祝辞を述べた。

最後にマリン事業協会会長の渡部氏、国土交通副大臣の石井氏をはじめご来賓の方々、日本マリン事業協会マリンアンバサダーの杉浦琴乃さんらが参加してテープカットのセレモニーが執り行われ、ジャパンインターナショナルボートショー2023が開幕した。

注目のヤマハブースでは、プレスブリーフィングでも紹介があったミドルサイズの船外機フィッシングボート「YFR-27HMEX」、フィッシングボートのロングセラーモデル「F.A.S.T.26」、タッチスクリーンカラーディスプレイにより操船時の利便性や機能性を高めた「YFR-24EX」をはじめ、YFRシリーズの30ftクラスモデル「 YFR-concept 」 、2月にリリースされたばかりのウェーブランナーやスポーツボートの2023モデルが並び、来場者の注目を集めていた。

今年の参考出品は、ヤマハ最大馬力のV型8気筒船外機「F450A」(2023年春より北米で発売予定)、驚くほどの静粛性を実現した次世代操船システム「HARMO」が展示され、技術のヤマハを象徴したラインナップとなっていた。

また、ヤマハブースメインモニター前には、昨年に引き続き「Sea Style」「免許」の案内コーナーが並び大きな賑わいを見せていた。

まずは「免許」「レンタル」からという方は是非スタッフに相談してみるといいだろう。

屋内会場の「パシフィコ横浜」で毎年活況なのがマリン用品やアパレル、グッズの展示即売コーナーだ。依然高まりを見せているアウトドア人気を受けて、マリンをとことん楽しむための各社選りすぐりの商品が勢ぞろいだ。そのバラエティに富んだコーナーでお気に入りのグッズを探すのはまるで「宝さがし」。

ボートショーの醍醐味の1つでもある展示即売コーナーで是非「お宝」を見つけていただきたい。

その他、今年の新たな試みとして、ボートショーとヴィーガン&グルテンフリーのスイーツ店「 UPBEET ! Tokyo」とのコラボ企画によって誕生したオリジナルドーナツが期間限定で販売(1日限定45個)された。販売には歴代ミス日本「海の日」がサポートに入り、この初のコラボ企画を盛り上げていた。

今後のボートショーとのコラボ企画が楽しみである。

日本中古艇協会会員事業者によるボートショー併載イベント「中古艇フェア2023」の人気は今年も健在だ。なかなかお目にかかれないボート、ヨット、PWCの優良中古艇(現品限り)が日本全国から集まってくるのがニューボートにも負けない人気を見せている要因だろう。

「今年こそはボートデビュー」と検討している方には是非立ち寄っていただきたいコーナーだ。

ボートショーではもう定番となった「ライフタイムアベニュー」。毎年ラグジュアリーなライフスタイルを提案するこのコーナーでは、今年も注目のプレミアムカー(マセラティやアストンマーティン、ランボルギーニやベントレーなど)が並び、多くの来場者がその存在感に足を止めていた。

横浜ベイサイドマリーナ

「ジャパンインターナショナルボートショー2023」の屋外フローティング会場である横浜ベイサイドマリーナは、アジアでも最大級の規模を誇るマリーナだ。30フィート以上の大型ボートやセーリングクルーザー(ヨット)60隻以上が一堂に集結し係留展示されているその様は圧巻だ。

係留展示された艇には一部を除いて乗船が可能で、フライングブリッジからの眺めや高級感溢れるキャビンなど、大型ボートならではの異空間を堪能することができる。

桟橋周辺のテントブースではマリン用品の販売や各種サービスも多数紹介されているので、こちらも見逃せないエリアだ。

ヤマハのフローティングエリアには、ヤマハのフラッグシップモデル「PRESTIGE520」「PRESTIGE460」の2モデルを展示。

どちらも高級感溢れるインテリアと解放感のあるフライブリッジで、外洋でのクルージングやマリーナステイなどラグジュアリーなくつろぎの時間と空間を楽しめる。

朝からのぐずついた天気は一時薄陽が差すほどに回復し、詰めかけた来場者はキャビンに乗り込み豪華なインテリアや解放感あふれるフライブリッジに驚嘆の声をあげていた。

横浜ベイサイドマリーナに隣接するマリンセンター横浜では、人気のフィッシングボート「YFR-27HMEX」や「F.A.S.T.26 」「DFR-36HT」、マルチ・クルージングボートからは「AX220」「S-QUALO」などの人気モデルが並んだ。

その他、実際にミニボートやヨット、カヤックに乗り込んで体験するプログラムが楽しめるのも屋外展示会場の横浜ベイサイドマリーナならでは。

子供向けのキッズプログラムから免許がなくても操船体験ができるプログラム、ヨット体験セーリングなど、今年もビギナーからベテランまでレベルに合わせた体験プログラムが目白押しだ。

興味のある方は是非チャレンジしてみては?

今年は昨年中止されていたシャトルバスの運行が再開され「パシフィコ横浜」「横浜ベイサイドマリーナ」2会場の往来がスムーズになり、より効率的にボートショーを楽しむことが可能だ。

また、「横浜ベイサイドマリーナ」「みなとみらい・ぷかりさん橋」間もシャトルボートが運航するので、ゆっくりクルージングも楽しみたいという方にはおすすめだ(シャトルボートは有料)。

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