国内では最大級となるマリンイベント「ジャパン・インターナショナルボートショー」は今年で60回目という節目の年。記念すべき60回目のボートショーは、「海・ここが夢の入口」をテーマに、リアル会場(横浜ベイサイドマリーナ)とバーチャル会場(インターネット)の2会場という初のハイブリッド・ボートショーという形で開催された。
リアル会場での出展社は無料エリアのマーケットプレイスと有料エリアのフローティング展示エリアを合わせて161社。イベントの開催を心待ちにしていたマリンファンが詰めかけ、各社注目のモデルを目の前に大きな盛り上がりを見せていた。

リアル会場開催初日の15日(木)、多くのマリンファンや関係者が待ちわびたボートショーの開会セレモニーが執り行われた。一般社団法人日本マリン事業協会会長の柳 弘之氏に続いてお祝いにかけつけた国土交通大臣政務官の鳩山二郎氏が登壇し、アウトドアのニーズの高まりとバーチャル配信への期待を込めた挨拶を述べた。続いて2021 ミス日本「海の日」の吉田さくらさん、日本マリン事業協会の新マリンアンバサダーに就任した女優の杉浦琴乃さんらが、今後の活動に対する意気込みを述べた。最後にボートショー委員会委員長の竹長 潤氏が今年のボートショーの見どころと特徴を紹介し、4日間にわたるリアル会場でのボートショーが幕を開けた。

フローティング展示エリアでは60隻を超える大型ボートやセーリングクルーザーが集結。気になるヤマハエリアでは、50フィートクラス最大級のフライブリッジ、ワイドデッキが贅沢な「PRESTIGE520」、流麗なデザインが人気の「イグザルト36スポーツサルーン」、ヤマハのスピリットを脈々と受け継ぐ「イグザルト38コンバーチブル」の3艇が展示され、多くのマリンファンの注目を集めていた。

2020年6月にリニューアルオープンした三井アウトレットパーク横浜ベイサイドからは海への導線がさらによくなったことで、今まで以上に海が身近に感じられる施設となった。開放的なオープンスペースからは眼下に係留中のボートを見下ろすことができる。海を眺めながらゆっくりした時間を過ごしたいという方には是非立ち寄って欲しいスポットだ。

ヤマハマリンセンター横浜では、3月にリリースされた多彩なマリンプレイにも順応できる「AX220」をはじめ、「DFR-36FB」「DFR-33」「SR320FB」「YFR-24EX」などヤマハファンにはお馴染みの人気モデルが多数陸上展示されていた。この夏ボートデビューを計画している方にはぜひ立ち寄っていただきたいエリアだ。

屋内ではこのボートショーで初お披露目の船外機「F300FST2 U」の他、これまでのフィッシングライフを革新する次世代のコックピットシステム「GARMIN」などが展示されている。さらに釣りを極めたいという方には是非検討していただきたいシステムだ。
ヤマハブース前にも「AX220」の他、スタンドアップモデルでは初の4ストロークエンジンを採用した「MJ-Super Jet」を展示。こちらもぜひチェックしていただきたいお勧めのモデルだ。

無料エリアのマーケットプレイスでは、毎年人気の「アパレル」や「マリン用品・マリン部品」、「インフレータブルボート」や「ヨット」など総勢95社から今年注目の製品が展示されていた。中でも今国内外から注目を集めている「水中ドローン」はボートショーでは初の出展ということもあり、来場者から熱い視線が向けられていた。
また、ボートショーではお馴染みとなった高級輸入車の存在感も健在で「フェラーリ」や「ロールスロイス」などが会場に華を添えていた。

横浜ベイサイドマリーナでは、今年も「マリン体験プログラム」を実施する。大型クルーザーの東京湾ショートクルーズや操船レッスン、ヨット体験セーリングや免許を持っていない方もボートクルージングが体験できる「船長にチャレンジ」など4プログラムを予定(16日、17日、18日)。予約は全て締め切っているが、もし興味があればぜひ次の機会に参加してみて欲しい。

ボートショーの期間中(15日~18日)、みなとみらいの「ぷかり桟橋」と横浜ベイサイドマリーナを結ぶ「横浜みなとクルーズ(約60分)」が運航される。

乗船料金(片道)※現金のみ
大人 1,000円(高校生以上)
小人 500円(小中学生)
未就学児 無料

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