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四国フローティングボートショー2015

初日の9時からの開会式は生憎の雨の中での式典となり、来場者の減少が心配されたが、10時の開場と同時に受付テントには多くのご家族連れが詰めかけた。

特に、海上保安部巡視船の体験試乗は初日限定企画とあって、午前中には全ての定員が埋まる程の人気ぶり。
また、同じく初日には、(公財)マリンスポーツ財団の主催する「WEAR ITキャンペーン」(ライフジャケットの着用を呼びかける活動で、一日で何人の方がライフジャケットを着用したかのギネス記録への申請)が開催されており、来場者の皆さんは、受付を済ますとライフジャケットを着けて記念写真に納まる姿が見られた。

このボートショーのもう一つの特徴は、「ステージイベントの豊富さ」で、海上保安部による安全講習会(ライフジャケットの着用方法や、ペットボトルを利用した救助方法など)や、ボート免許試験団体である日本海洋レジャー安全・振興協会による「ロープワーク教室」、女性プロアングラーの福田あかりさんのトークショーなど盛りだくさんのイベントが用意されていた。
また、毎年恒例の「フードコート」は、四国屋台村の協力で、毎日2店が日替わりで出展しており、お昼には行列ができる盛況ぶり。
2日目の日曜日には天気も回復し、マリンパーク新居浜のテントブースに隣接した児童公園には多くのご家族連れがお見えになり、屋台の美味しそうなにおいに誘われ、昼食を屋台で、という方が列をなしていた。

マリンファンだけでなく、すっかり新居浜市民の方々に定着したイベントになっている。

ヤマハでは、展示艇に「YF-24 FSR」「SR-XX」「AR-240」「MJ-FX CruiseaHO」を、試乗艇として「DFR]「YFR」「UF-29F」「SR-Xα」の4隻を用意する充実ぶり。

試乗エリアがマリーナを出て直ぐの場所という事もあり、試乗時間が効率的に使えるため、フィッシングサポートリモコンの操作方法や、i-Pilotの機能説明など、熱心なお客様に向けた、より実践的な試乗・体験を行っていた。

SR-Xαに取り付けられた「i-Pilot」のデモンストレーションでは、桟橋からマリーナ出口までの航跡を記憶させ、誰も操作しない状態のままi-Pilotの航跡トレース機能だけでマリーナ内を航行し、桟橋でその様子を見ているお客様からは驚きの声が上がっていた。
さらに、沖合では、航路ブイを目標に見立て、定点保持機能のデモンストレーションを行うなど、i-Pilotの機能・性能を存分に体験できる試乗を行っていた。
2日目の日曜日には、初夏を思わす陽気の中、瀬戸内の穏やかな海面を爽快にクルージングを楽しめた。

日本海洋レジャー安全・振興協会による「免許試験艇体験操船」では、実際の試験艇を操縦できるとあって、これから免許を取りたいという方は熱心に試験員へ質問をしながら操船を行っていた。

初日の土曜日限定で行われた海上保安部巡視艇体験乗船は大人気で、天候は生憎の曇り空にも関わらず、3回の出航はいずれも定員一杯の状態で、ご家族連れの笑顔・歓声がマリーナ内に広がっていた。

また、昨年に引き続いて開催された「輸入バイク展示・試乗会」も大人気で、終日多くのバイクファンを集め、試乗も毎回4~8台程度が一斉にスタートしていく様は壮観であった。
愛媛のご当地キャラクターの「みきゃん」も登場し、ボートショーに華を添えていた。

航海計器や部品・用品コーナーも各社のブースが並び、各社の商品を一斉に比較して見られ、また、ソナーなど実機のシミュレーターなどボートショーならではの演出もあり、ボートオーナーを中心に熱心に質問する姿が見受けられた。

2017年には、この場所で「愛媛国体セーリング競技」が開催され、マリンレジャーへの関心が高まっていく事も予想される中、すっかり地元に方々に定着した「四国フローティングボートショー」は、イベントあり、試乗あり、の楽しく充実した2日間であった。


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