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2015熊本ボートショー イベントレポート

主催者である日本マリン事業協会九州支部長の挨拶に引き続き、熊本ボートショー実行委員長の挨拶で2日間のボートショーが開幕した。

会場となった熊本新港は熊本市街地から西南西に10Km程の位置に作られた広大な埋め立て地の一角で、対岸の島原へ渡るフェリー乗り場や漁港もあり、まさに海の玄関口と呼べる場所になっている。
この時期の新港周辺は「タコ」の絶好のポイントで、この日も数多くの太公望がボートショー会場の周辺で竿を伸ばしていた。

他のエリアボートショーでは来場されたお客様は真っ先にボートや水上バイクのコーナーを目指す方が多いが、この熊本ボートショーでは、むしろ「航海計器」「部品・用品」コーナーに向かう姿が多く、また、説明員への質問もこまかい操作方法や画面の調整方法など非常に専門的で説明員もたじたじになるほど。

ボート・水上バイクメーカーのブースよりもブース面積も大きいほどで、各航海計器メーカー・部品・用品メーカーなどが一堂に会するボートショーはこのエリアのオーナーの方にとっては航海計器などを乗せ換える絶好の機会になっている様子がうかがわれる。

熊本ボートショーでは「試乗」ができないため、折角お越しになったお客様にすこしでもマリン体験を、という事で開催されている「ちびっこ船釣り体験コーナー」では、海上保安部の職員の方がお子様にライフジャケットを着せてあげ、実際のボートの上で魚の絵の書かれたシートを釣り上げる、というイベントが行われていた。

おじいさん・お父さんが各出展社コーナーで話し込んでいる間、お母さんとお子様がこのコーナーで楽しんでいる、という構成で、安全かつ実体験に近い形で釣りを体験できる、とても素晴らしいイベントである。

また、出展各社に置かれたヒントを元に豪華景品が当たる「クイズラリー」など、ご家族がそれぞれにボートショーを楽しめる仕掛けが盛り込まれている。

ヤマハでは「YFR」「YF-24」「Fishing Mate23Cuddy LTD」「SR-X」のボート4艇種とマリンジェットは「FX-HO」「FX Cruiser SVHO」「FX SVHO」(2隻)の6艇種・7艇に加え、船外機ニューモデルのF130など数多くを展示。
また、部品・用品コーナーではi-Pilotのデモ機を設置し、熱心なお客様の注目を集めていた。

セミナーブースでは、ロープワーク教室・航海計器セミナー・釣りセミナーなどが行われ、毎回立ち見がでる程の盛況ぶり。

2日目の日曜日には天候もすっかり回復し、真夏を思わせる天候の中、小さいお子様の歓声が至るところで上がっていた。

地元のボートオーナーの方にとっては、新しいボート・水上バイク、航海計器や部品・用品の新商品情報だけでなく、説明員が常駐し詳しく説明してくれるボートショーという場を本当に楽しみにされている様子がうかがわれる。

エリアボートショーの最後を飾った熊本ボートショーの2日目の天候の様に、今年のマリンシーンが明るい・活気あるものになるように期待したい。


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