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第29回広島ボートショー マリン・グラン・フェスタ2014

9時半からの開会式では、国土交通省 中国運輸局 海事振興部長の挨拶に続き、大会実行委員長の開会宣言で、2日間のボートショーが開幕した。
前日の小雨は上がったものの、空を覆った雲は厚く、今にも雨が降り出しそうな天候となり、非常に肌寒い中での開幕となったが、一般の方でも申し込める「クルーザーヨット体験乗船会」などは、10時受付開始の30分前には長蛇の列をなすほどの人気ぶり。
プレジャーボート普及率全国1位・2位を争う広島ならではのマリンレジャーへの関心の高さがうかがわれた。

陸上には小型ボート、水上バイクの他、ゴムボートなどの「ミニボート」も展示。各社のブースでは、航海計器・用品などの展示・イベント案内や中古艇情報など、各ブース共様々な趣向を凝らしたテントブースが並んでいる。

今年から始まった新しい取り組みとして、輸入自動車・バイクの販売を行う企業(株式会社バルコム)とのコラボ開催となり、ミニクーパー・BMW、ハーレーダビッドソンなどの展示も行われ注目を集めていた。

初日は天候の影響からか出足は今一つという感じではあるものの、昨年の様に、隣接するマリーナホップからの流入が殆ど、という状態ではなく、目的意識を持ってお目当ての艇の試乗をされる方が多く、人気艇の試乗券は午前中の早い段階で定員一杯になるなど、ボートの購入を検討している“熱い”お客様は例年以上の様子で、各社のブースでは商談で活気ついていた。

大型艇の新艇では、CARVER34とSR-310Gateの2隻を係留展示。どちらも中々実物を目にする機会が少ない事もあって、このボートショーを待ちわびていたお客様が説明員に熱心に質問している様子が印象的であった。

試乗桟橋には、出展各社合計で14隻もの試乗艇が並び、ヤマハでは先月の横浜インターナショナルボートショーで発表されたばかりの「New YFR」「New DFR」など計6隻が用意され、午前中にはその日の試乗予約が殆ど一杯になる程の盛況ぶり。
昨年は天候が良かった事もあり、試乗艇桟橋は家族連れで終日賑わいを見せていたが、今年は絶対人数は少ないものの、かなりボートを使いこなしたオーナーさんと思しきお客様が中心で、各艇の特徴などの質問も、かなり専門的な質問が多く見受けられた。

マリーナ内の水面では、どなたでも無料で体験できる「体験ボートライセンス」「ミニボート体験試乗会」「水上バイク・キッズ体験会」など、体験イベントが目白押し。
また、「海猿」で一躍有名になった海上保安部潜水士による人命救助デモンストレーションなど、行政・業界団体などの協力のお陰で、日頃経験できないマリン体験ができるのもこのボートショーの特徴である。

陸上のブースでも国土交通省・広島県・第6管区保安本部・日本小型船舶検査機構・各種免許団体などが出展しており、地元の「海の駅」の特産品即売コーナーでは、地元フルーツが格安の値段で販売されており、安くて大変美味しいと好評であった。

フードコートでは全国的にも有名な「広島お好み焼き」ブースや焼きそば・フライドポテト・うどんなど、食も充実。特に「ゆたか海の家」で売られていた「海鮮太巻き寿司」はお昼前には全て売りきれる人気ぶり。
特設テントで行われる釣り講習会は毎回立ち見が出る程の人気で、初日の「進化した鯛ラバゲームで今年こそ真鯛を!!」2日目の「ジギング&ライタチで激渋タチウオをロックオン!!」と、お客様のニーズを確実に掴んだタイトル設定・講習内容に感心しきりである。

各社のブースでは、3月末までの消費税増税前駆け込み需要の反動に対する対策として、格安な保管パッケージ、各種成約インセンティブの設定や、中古航海計器などのアウトレット品の展示即売、特選中古艇情報の掲示などなど、様々な訴求でお客様の購入意欲を駆り立てる工夫がなされていた。
各社にヒアリングしたところ、昨年以上の契約を獲得するなど、エリアボートショーの先陣を切る広島ボートショーは幸先の良いマリンシーズンスタートとなった。


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