この日は朝から生憎の曇り空。会場となった境ガ浜マリーナには朝も明けきらない04:30頃から続々と参加者が集合。
我らが「チームSR-X」も出港準備に余念がない。05:30の一斉スタートに向け、各艇は04:50頃にはマリーナを出港し、スタート地点へ向かう。
05:30の一斉スタートの合図と共に、参加各艇は思い思いのポイントを目指す。
この大会では、06:00がスタートフィッシング(竿を出して釣り始めて良い時間)のため、遠くのポイントを目指す艇は、スタートの合図と共に全速力でポイントに向かう。
この日の為に、前日や先週にもポイント調査をしておいた参加艇が多く、一目散にポイントに向かう姿はさながらビルフィッシュトーナメントの小型艇版の様。
チームSR-Xの2艇も、弓削島と佐島の間の弓削水道のポイントを目指し快走を続ける。SR-X零号機は、搭載船外機が70馬力にも関わらず、150馬力のカメラ艇と同等のスピードでカメラ艇スタッフも追いつくのに四苦八苦状態。
Captainを勤める、地元販売店の森上さんは魚探の反応を確認しながらポイントを探る。6時のスタートフィッシング時には若干の下げで、その後徐々に潮が上げに変わる海象条件の中、他の参加艇も「鯛」の絶好のポイントである弓削水道に集まってくる。
SR-X零号機には、釣りドル「みっちぃ」こと石崎理絵さんもチームメンバーとして参加。ジギングに最適の高いバウレールでの釣り開始。
SR-Xはコンパクトな艇体ではあるが、スクエアバウを採用するなど、ジギングのための十分な広さを確保し、4名がジギングを行うには十分かつ最適な広さ。
07:00過ぎに待望のアタリが・・アングラーは森上キャプテン。鯛ラバで駆け上がりのポイントを責める事1時間で40センチオーバーの型の
良い鯛をヒット。取り込んだみっちぃも大喜びでご覧のポーズ。
その後、ポイントを変えながらストップフィッシングまで責め続けるも、SR-X零号機は最初に釣り上げた40センチオーバーの鯛以外には、みっちぃが鯛ラバで上げた烏賊と他には小型の鯛が2匹という結果。残念ながら初号機チームにはヒットもなく、悔しいデビュー戦に。
この大会のもう一つの楽しみは、戦い終わった後の表彰式とパーティー。会場を提供していただいている境ガ浜マリーナさんと隣接するリゾートホテル「ベラビスタ境ガ浜」のスタッフが作ってくれる「タイカレー」は絶品。早朝からの疲れが一気に吹く飛ぶおもてなしで、参加者も満足げ。
次々に帰着した艇の釣果検量が進められ見事「鯛の部」で優勝したのは、53.5センチと49センチの合計102.5センチの「チームKOYO」
この日は「青物」狙いが少なく、殆どの艇が鯛ラバでの鯛狙いとあって、ぞくぞくと形の良い鯛が本部テントに持ち込まれる。
SR-X零号機は46.4センチと28センチの合計74.4センチで9位。
ちょっぴり残念そうな雰囲気が漂っていたが、ボートフィッシングは人を笑顔にしてくれることを実感。
その後も、実行委員長である中国マリンの森上社長の軽妙な進行で表彰式は盛り上がりっぱなし。
レディース部門では実行委員長の似顔絵を書いてもらい、髪を多く描いた人が優勝するという「自虐ネタ」まで披露。
最後の最後まで笑顔の溢れる素晴らしい大会運営であった。
SR-X零号機で参加してくれた「みっちぃ」にSR-Xの感想を伺った。 「バウも広くてとってもジギングし易かったです。 4名で広々と釣りができるし、何と言っても、このサイズのボートで広いトイレルームが有るのはビックリです。私の頭が当たらない位天井も高くて、女の子にとってはとっても嬉しいですね。」
今回の大会は参加29艇・129名。最後は参加者・スタッフ全員揃っての集合写真。舟艇工業会さん・地元販売店さん・マリーナさんの協力あっての素晴らしい大会が今後益々盛り上がっていく事を願いながら帰路についた。