全国各地で開催される「エリアボートショー」の皮切りとなる「関西ボートショー2019」が桜満開の4月5日~7日の3日間の日程で開幕した。
毎年強風や雨で悔しい思いをする事が多い関西ボートショーではあるが、開催日程を1週間早めた事が功を奏したか、今年は3日間を通じて好天が予想され、関係各社のスタッフの顔つきも、ひと際明るい雰囲気の中での開幕を迎えた。

初日の4月5日09時40分から開会式が執り行われ、実行委員長である日本マリン事業協会・関西支部長の挨拶に引き続き、後援をいただいた国土交通省・神戸運輸管理部・船舶産業課長、会場をご提供いただいた新西宮ヨットハーバー社長の挨拶により3日間のボートショーが開幕した。
今年は例年以上に集客に注力した様子で、毎年実施している「新規免許取得者」へのダイレクトメール、出展各社からのお客様への案内などに加え、西宮・芦屋地区にお住まいの方向けに1万通を超えるポスティングなども行い、集客に対する強い意気込みが感じられ、開場の10時を待ちきれないお客様が会場入り口に並ぶ程の活況を呈していた。

来場されたお客様は、10時開場と同時にお目当ての出展社ブースで試乗申し込みやカタログ請求などに大忙しで、ヤマハ発動機のブースでも午前中の試乗は直ぐに定員一杯になるほどであった。

ボート免許の国家試験機関である「日本海洋レジャー安全・振興協会」主催の「体験操船コーナー」は、ボート免許をお持ちでない方でも実際にハンドルを持って操船する事ができる大人気コンテンツで、例年ビジター桟橋の最も先端部分での開催であったが、今年からセンターハウス前の桟橋での開催に格上げされ、使用艇も3隻用意したにも関わらず直ぐに定員いっぱいになる盛況ぶり。
特に今年は春休み期間内という事もあってか、お子様連れの家族で終日大変なにぎわいを見せていた。

ヤマハでは、陸上にSR-X 24、YFR-24、F.A.S.T.23、のボート3艇とAR195、242Limited S E-Seriesの2隻のスポーツボート、MJ GP1800、MJ FX SVHOの2艇のマリンジェット、更には隣接する中古艇フェア会場にもSC-30の中古艇を用意するなど、例年には無いほどの充実した展示。
海上にはEXULTシリーズの中でEXULT45を除くEXULT43、EXULT38、EXULT36の3艇がそろい踏みという充実した展示を行い、更に、試乗艇としてSR330、SR320FB、YFR-27を用意するなど、平成最後のボートショーに対する意気込みが感じられる。

試乗では、温かい春の日差しを浴びながら約20分間の西宮~神戸港のショートクルーズを満喫できた。

ボートショー会場内には、ボート・エンジンメーカーのみならず、航海計器の専門メーカー、部品・用品ショップ、関西近隣マリーナなどのブースも軒を連ね、また、定番となった高級輸入車の展示も行われ、来場者の目を引いていた。
各社単独の展示会では実現できない「比較」という要素も「ボートショー」ならではの魅力の一つであり、ボートオーナーのみならず、これからマリンレジャーを初めてみたい、という方にとっても大変魅力のあるショーに仕上がっている。

土日には、会場内に設置されたセミナーテントで「ビワマス講座」「航海計器セミナー」「タイラバ講習」など専門の講師を呼んだ座学講習や、「船のふしぎ発見」という体験型のセミナーなども開催され、いずれも大人気の様子であった。
関西にマリンシーズン幕開けを告げる「関西ボートショー」は天候にも恵まれ、数多くの来場もあり、今年のマリンビジネスに多いに期待を持たせる結果となった。

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