毎年恒例の「秋のエリアボートショー」が横浜ベイサイドマリーナを皮切りに開催された。
横浜ベイサイドマリーナに隣接する三井アウトレットパークが本年9月2日から約2年間の改修工事に入っているため、普段であれば週末は買い物客でごった返すところであるが、今年は様子が随分と異なる中での開催となった。

抜ける様な青空の下、初日の10月6日09時30分から横浜ボートフェアの開会式が執り行われた。
実行委員長の日本マリン事業協会・関東支部長の挨拶に引き続き、事務局からの諸注意事項等の説明で3日間のボートフェアが開幕した。
前週にはヨットフェアが開催されたが、天候も悪く来場者も少なかった様子であり、また、台風25号の接近に伴い強風が予想されたが、台風は進路が少し外れ、風もさほどなく絶好のコンディションの中での開催となった。
各桟橋に係留された各社のボートの大半は「試乗」ができるとあって、来場されたお客様はお目当てのボートを探して、広いベイサイドマリーナの中を行ったり来たり。
例年、センターハウス正面付近に配置される「ヤマハブース・試乗艇」は、今回イーストハウス側に移動したため、移動だけでも片道200メートル以上となり、イーストハウス・センターハウス更にマリンセンターにも展示艇があるため片道だけで10分以上のウォーキングコースとなったが、秋空の下で気持ち良い汗をかきながらのフェアとなった。

ヤマハでは、この秋発表となった待望のオープンスポーツクルーザー「SR330」を筆頭に、DFR-33、SR320FBの3隻の試乗艇を用意。
一般開場の10時には早速試乗申込が入る状態で、1時間毎に区切られた試乗スケジュールは予約を合わせ各回とも満席状態で大盛況となっていた。

SR330はヤマハオリジナルデバイスの「ヘルムマスター」が採用され、300馬力2基掛けの圧倒的なスピード性能だけでなく、ジョイスティック1本で離着岸も容易で、ヤマハでは久々となるオープンタイプの大型スポーツクルーザーの登場で注目度も抜群である。
最高速は40ノット以上と現行のヤマハ艇の中では最高速を誇り、横浜沖を颯爽と駆け抜ける爽快感を満喫されていた。

ボートショーでは恒例となった「高級外車とのコラボ展示」も開催され、今年はセンターハウス前の広場にランボルギーニ2台が登場し、フェア来場者だけでなく、横浜ベイサイドマリーナ保管オーナーの方も足を留めて見学をされていた。
その他、海洋レジャー安全・振興協会主催の「免許艇試乗会」や関東小型船安全協会主催の「組紐教室」なども開催されていた。

横浜ベイサイドマリーナに隣接する「ヤマハマリンセンター横浜」の常設展示会場にはYFR FSR、SR-X F70、SR310、S-QUALO、DFR-33、SR-X24、6隻の新艇に加え、SR-X F90、FR29の優良中古も取りそろえる充実した展示でお客様を迎い入れる準備万端であった。

3日間のフェア開催中、センターハウス内では「ボート免許無料学科体験会」が開催されており、無料で学科講習を受講できるとあって各回共満員の盛況ぶりであった。

三井アウトレットパークが工事中のため、例年の賑わい感は少なかったものの、むしろボートをじっくり見たい・乗りたいという方にとっては混雑の無い中でしっかりとお目当ての商品を確認できる場となった様子で絶好の秋商戦のスタートが切れた3日間となっていた。

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