天気予報では3日間の開催期間を通して「曇りのち雨」という予報であったが、初日の午前中は何とか天候は好転し、かすかに薄日も差し込む天候の中、関西に本格的なマリンシーズンの幕開けを告げる「関西ボートショー」が開幕した。
開会式では、実行委員長、ご後援いただいた国土交通省神戸運輸管理部長、ホストマリーナである新西宮ヨットハーバー社長の順に挨拶があった。先月行われた横浜インターナショナルボートショーの好実績を受け、景気回復に合わせ、今年のマリンレジャーが活性化する事への期待の挨拶であった。
今回も「関西中古艇フェア」との同時開催となり、新艇は海上30艇、陸上11艇、中古艇は海上2艇、陸上14艇の計57艇もの大規模な展示・試乗の場となった。
ヤマハは、関西初お目見えとなるEXULT38CとEXULT36SSの2隻の大型艇をはじめ、SR310X・YFRを海上展示、試乗艇としてUF-29F・DFR-EX・SR-XXを用意、陸上展示にはYF-24・FR-20・AR-192に加え、2015マリンジェットラインナップからMJ-FX Cruiser HO・MJ-FX Cruiser SVHO・MJ-FX SVHO・MJ-FZS SVHOと充実した展示・試乗艇の品ぞろえとなっていた。
更に、SR-XXの試乗では、今年からヤマハの用品オプションとして採用されたiPilot(アイパイロット)のデモンストレーションも行われた。このiPilotはGPS技術を利用した画期的なエレクトリカルモーターで、航跡を記憶してその航跡を辿る機能や、定点保持機能などを持ち、小型艇の釣りスタイルを変える程のインパクトを持つ商品である。船上でこれらの機能を実際にデモンストレーションを行いながらマイクを使った解説が行われ、桟橋上では多くのお客様が熱心に解説に聞き入っていた。 | ||
初日は午前中曇り、午後から雨という生憎の天気となったが、2日目の土曜日には朝から天気予報を裏切る青空が広がり、六甲山をバックに春の風が心地よいクルージング試乗が楽しめた。
関西ボートショーの最大の特徴は展示艇の大半が海上係留展示であり、各社のニューモデルを中心とした試乗艇が多数用意されている。しかも入場料も無料とあって人気なのも当然。
各社・各艇の試乗申込は10時の開場から直ぐに埋まり始め、午前中には午後の部の試乗も全て埋まってしまうほどの人気。
関西エリア最大の展示会&試乗会というだけあって、各社のボートが引っ切り無しに出入港を繰り返す姿は壮観である。
さらには、ボート免許試験機関である「日本海洋レジャー安全・振興協会」主催のボート免許体験操船では、実際の試験艇が操縦でき、お子様にもハンドルを持たしてもらえるとあってご家族に大人気であった。
その他、フードコートや兵庫県漁連による海産物即売コーナー、車の展示などなど、ボートショーならではのイベントが満載である。
土日には「フィッシュングトークショー」やオーナーの方には嬉しい「魚探・レーダー・エレクトリックモーター」などの実践的な取り扱い講習会など盛りだくさんなセミナーも用意されていた。
同時開催の「関西中古艇フェア」では、各社選りすぐりの特選中古艇が所狭しと並べられ、オリジナルハルカラーやオリジナル艤装を施した中古艇や期間中のお買い得艇など、熱心なお客様が細部にわたるところまで入念にチェックされている様子が見られた。
関西エリア最大のボートショーというだけでなく、春休みの家族レジャーとしても是非ともお立ち寄り・体験いただきたいイベントである。